写真 繁延あづさ

岩崎政利 講演会
「今、なぜ種を継ぐのか」

長崎・雲仙で35年の長きにわたり種を採り、農業を続けてきた岩崎政利さん。ご夫婦お二人だけで日本全国、時には海外から運ばれてきた種を、雲仙の地で継いできました。

種子法の廃止、ゲノム編集食品の解禁など、種は今、大きなうねりにさらされています。

第1部では35年間の長きにわたり種を守り続けてきた岩崎さんが、この時代に種を継ぐ意義をどう捉えているのかを、オーガニックベース代表の奥津爾が進行役になって話を伺います。

奥津は長崎・雲仙に移住して7年目。岩崎さんの技術と哲学を次世代につなぐために2019年秋にスタートする「雲仙たねの学校」の世話人をしています

第2部では、東京・神田のレストラン『the Blind Donkey』のシェフであり、カリフォルニアのレストラン『シェパニース』の元料理長であるジェローム・ワーグさんと岩崎さんの対談です。通訳兼司会にアーティスト・岩間朝子さんをお迎えします。

種を守り継ぐその意義を、みなさんとともに考えたいと思います。

ご参加を心よりお待ちしております。

内容

第一部
岩崎政利さん講演会
(聞き手|オーガニックベース奥津爾)

第二部
岩崎政利さんとジェローム・ワーグさんの対談
(聞き手・通訳|岩間朝子さん)


日時
11/3(日)14:00-16:30(open13:30)

会場 UB1 Table
東京都渋谷区渋谷1−2−5 MFPR渋谷ビルB1

・渋谷駅から徒歩8分、
・表参道駅から徒歩7分、
・国連大学前ファーマーズマーケット会場そば
アクセス → https://ub1table.jp

参加費
2,500円

定員
100名程度

お子さま連れは、申し訳ございませんが、今回のイベントに関しましては、お子様のご同伴はご遠慮頂いております。

申し込みフォーム


登壇者

岩崎政利
1950年長崎県生まれ。諫早農業高校卒業後、農業に従事する。約40年ほど前から有機農業に切り替え、野菜の自家採種を始める。現在では約80種類の野菜を生産する中で、毎年50種類以上の野菜の種子を採っている。2019年秋より「雲仙たねの学校」の指導を行う。
著書に『岩崎さんちの種子(たね)採り家庭菜園』(家の光協会)『つくる、たべる、昔野菜』(新潮社)


ジェローム・ワーグ
パリ出身。カリフォルニア州バークレーにあるレストラン「Chez Panisse」の元総料理長、アーティスト。2016年東京に移住。2017年原川慎一郎とともに「the Blind Donkey」を神田にオープン。シェフとして畑に通って生産者の声を町に届けるだけでなく、社会学、民俗学、文化人類学的なアプローチから食をリサーチし、表現する活動や作品も発表し続けている。

聞き手

岩間朝子
アーティスト。食べたり、食べさせたり、食べられたりといったやり取りに関心がある。Studio Olafur Eliasson(ベルリン)併設の食堂 The Kitchen の立ち上げ・運営にコックとして携わり(2005-15年)、『The Kitchen』(2013年)を共同編集。展覧会に、Neue Nationalgalerie(ベルリン、ドイツ), Den Frei Museum (コペンハーゲン、デンマーク), Haus der Kulturen Der Welt (ベルリン、ドイツ), Museum of Contemporary Art Leipzig(ライプツィヒ、ドイツ), Kunsthalle Düsseldorf (ドイツ), 上崎千らとの共作「啜る/綴る」『食と言葉』(東京都現代美術館、2017年)など。現在 Jan Van Eyck Academy(マーストリヒト、オランダ)にて滞在製作中。

奥津爾
東京都出身。オーガニックベース代表。2003年夏にオーガニックベースを、2007年春にベースカフェ(現在のヒトト)を立ち上げる。農・文化・手仕事をキーワードとした様々な企画展も手がけ、日本の在来野菜に焦点をあてたイベント「種市」のディレクションを担当。2013年には長崎・雲仙に移住。2019年11月より雲仙市でオーガニック専門の直売所であるtanetoを夫婦で立ち上げる。雲仙たねの学校 世話人。