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胃腸の過敏症です。マクロビオティックが嫌になっています。

何年も前から胃腸や自律神経の調子が悪く過敏性腸症候群ではないかといわれ薬を常用するが庭先にすらでられないような生活でマクロビにであいました。そして約三ヶ月間は一切、肉魚卵乳、薬は取らないようにし、お菓子やパンも減らしてきました。しかしお腹があまりすかず少しさえも食べると苦しくなるというのが1ヶ月続き軽いお菓子とパンに手をだしていました。そして食が乱れてしまったためか先日過食をするようになってしまい食べる→お腹が痛くなりませんようにと怖がりながら祈る→食べてしまう→が続き前から腹痛恐怖症なこともあり意識をそらすため腕を切ってしまいました。そしてまた不調になり、しかし食がやめられず魚や乳成分のはいったパン、陰性なものなど避けなければならないものを食べたりしてしまい治病中は「コレ」を取ってはいけないと言うマクロビが嫌になってきてしまいました。個人的内容ですが相談できる人がいなく困っています
女性10代茨城県

今はどうしていいかわからず辛いと思います。ただ、あなたは大変な状況で若いのに、簡潔に説明なさっていて、とても賢いしっかりした女性なのではないかと思います。将来この日々が必ずあなたの心の幅になると思います。少しずつ、乗り越えて自分を発揮できる未来をつくっていきましょうね。まず考え方と、後半に、胃腸が弱い人が実践するときに気を付けるとよいことを書きます。

まず、「マクロビオティックが嫌だ」と思うのなら、一度やめてみましょう。
そうでないと「マクロビオティックのせい」にするようになってしまいます。
マクロビオティックはやりたければやる、やりたくなければやらない
それだけのものです。誰にも強制されるものではない。

やめてみて、またやりたいと思ったら自分の責任でやればいい、ただそれだけです。

ただ、ご質問者の方は、すでにマクロビオティックを実践してはおられませんね?それに、「何がダメ」というとらえ方それ自体、マクロビオティックではありませんよね。(否定してとらないのと、肯定してとらないのでは、身体に違いが出ます)
だから、「自分はもう、マクロビオティックはやめているんだ」と一度思って、肩の力を抜いてみましょう。そのうえで、どうするか、もう一度考えてみましょう。

健康になるために大切なこと

マクロビオティックを通じて私たちが学ぶことは、一番は本当の意味で「自分を大事にすること」「自分自身になること」です。自分を無視しないともいえるかな。
でもこれがなかなか現代人は難しいです。無視しまくって、そのストレスで甘やかしすぎたり、かと思うと反省はしないで、無駄に自分を責めたり、体に合わないものを「体にいいはず」と強制して失敗したり、自分は棚にあげてひたすら他人へのアドバイス病に陥ったり(親切をよそおって、他人の力を認められない、他人より自分がわかっていると思いたい)と・・・色々と自分を傷める選択をしてしまいます。自分を本当に大事にできる心の使い方が身についたとき、食べ物のこともあれはダメ、これはいい、と裁かなくなっています。
自分の気の流れをブロックする習慣がほとんどの人はついていて、ご質問者さんもそうですね。それを解放して、流していくことです。ちゃんと、自分を受け止められるように、自分の声を聞きとれるようになることが大事。

ご質問から気になったことの一つは、何を食べないなどの記述はあるけれど、何かを料理した、作って楽しかった、美味しかったなどの能動的な記述が一切なかったこと。お料理はしていますか? 必要なものを食べることで、自然と傷めるものが欲しくなくなるのであって、必要なものを食べなければ、いつか続かなくなるのは当たり前です。
また、料理の香りや音などの刺激が五感から入ってくることでどんどん体が目覚めだしてよくなっていくので、今はバランスなどを気にしなくていいから、一日一品だけでもつくってみましょう。

食事について

固形物でなく汁物からはじめましょう。テキストの、ひよこ豆と雑穀のワンポットメニューなどは簡単で満足感があります。胃腸が弱いのであれば、豆の割合を減らして雑穀の割合を増やしてつくりましょうか。ひよこ豆のあく抜きは忘れずに。ほかにも豆製品は、豆乳や厚揚げなど含め、胃腸が弱ったあなたには、重いことがあるので、今は控えめにアプローチしてください。テンペくらいは加熱したら食べられるかな?ただ、植物性たんぱくですと車麩の方が消化はいいです。納豆も消化しやすいです。
固形的なメニューより、スープっぽいメニューから入っていきましょう。胃腸が受け付けやすいです。
テキストの洋風白みそシチューや、キャベツのスープ、甘酒ゼリーなどもいいでしょう。

玄米は、胃腸が弱っていると入りづらい傾向があるので、テキストの朝粥を参考に、いろいろなお粥形式の玄米メニューの汁部分(実の部分は残しても今はよい)だけでも取り入れていきましょう。玄米は食べられなくても、その煮たスープ部分(重湯)をとるだけで回復が早くなります。圧力鍋でも炊飯と同様に炊けます。余力があったら、大きなすりばちとすりこぎを買ってすりつぶしましょう。すりこぎが大きく重いと、スムーズにすりつぶせて、実の部分も食べやすくなります。
今は夏ですから、とうもろこしと梅干しと10倍くらいでお粥にして青のりを沢山降って食べてみませんか。味が欲しかったら醤油などで味付けしたって大丈夫ですよ。少しの玄米に、色々な野菜を刻んでいれて、たっぷりのお水で炊いて、出来上がったら最後にうっすら醤油で味付けしてもいいです。これには、少し絹豆腐を最後にすくい入れ少し火を通せば、豆腐も食べられるかも。

穀物が入らないのなら、美味しいお澄まし(とろろ昆布のお澄ましや)や美味しいお味噌汁だけでもつくってみましょう。味噌汁が飲みづらいなら、えのきなどを入れると旨みが出やすいし、きのこには脂肪の分解作用があるので、味噌や玄米の油脂を分解して食べやすくしてくれるでしょう。同じく味噌スープの豆腐なら、少しは食べられると思います。絹の方が軽くて消化しやすいでしょう。
「マクロビオティックのスープ」にも美味しいスープのアイデアがいろいろあります。それに「金子製麺」さんの餃子の皮をちぎって入れるとワンタン風になって軽い一食になりますね。よく私が本で紹介しているフジッリ(美味しい軽いスパイラルパスタ;むそう商事)も別に茹でる必要がなく、スープとコトコト煮て美味しい一食になりますよ。米が入りづらかったらそういうものから、少しずつ胃腸にならしていきましょう。どちらも通販でも買えなければ、全粒粉と精白粉を混ぜてすいとんみたいなものを入れてつくるとか。(すいとんも、スープ本に載っています)

固形のメニューでは、大根ステーキが食べやすいと思います。面倒でも生姜おろしは載せて消化を助けましょう。生姜がなければ、大根おろしをさらにその上に少し載せる。ほか、ゆでたかぶに梅酢をふったもの。柔らかくなるまで塩ゆでしたブロッコリー。あとは、切干と玉ねぎと人参の煮物。
蒸したメニューは案外つらいかもしれない。蒸すって意外と陽性ですからね。青菜は茹でるといいでしょう。ミネラルが多くて助けになります。
丸みがあり、甘みがある野菜は胃腸を保護します。梅も保護します。だからキャベツのスープや、かぼちゃのスープ、カリフラワーのスープ、ごぼうの白みそスープなど(同じく「マクロビオティックのスープ」より)もつくってみましょう。玉ねぎの味噌煮は簡単ですね。あまり濃すぎないほうが、ご質問者さんは食べやすいと思います。好きな雑穀も一緒に煮てもいいかもです。
梅干しや梅酢は欠かさないで、強い味方ですよ。ごぼうの梅煮もいいですね。ごぼうをウォーターソテーして、ちぎった梅干しとくつくつ煮ましょう。最後にえごまも混ぜて。これはよく噛めれば強い味方になります。きんぴらよりこっちの方が今は食べやすいかもしれませんね。
生っぽいものが食べたくなったら、いい人参をスティックに切ってそれをぼりぼり食べるのはいいと思います。パンが食べたくなったら、これを食べましょう。
過食したくなったら、すこーしだけ、良質のピーナッツバターをなめるのも、いささか荒っぽい方法ですが多少効果はありますよ。ただ、あまり取りすぎるとまた嘔吐したくなったりしますから、気を付けて。私は若い頃、過食しそうになると、時々、ピーナッツバターを米飴と軽く火を通して舐めていた時がありました。大さじ1程度なのですが、ものすごくこってりしているので、すぐ食欲がおさまります。食べ過ぎることができてしまう人はやめておいてください。脂肪の塊ですから、後で辛いことになります。

ごま塩も大変消化を助けますが、今は上手につくるのは難しいかな。玄米が食べられなかったら白米でもいいから、土鍋でいいお塩で上手に炊いてみてください。それに梅干しやごま塩やわかめふりかけがあれば、消化を助けてくれます。

お惣菜の気が向かないのなら、マクロビオティックのお菓子でもいいでしょう。ただし、油やベーキングパウダーの少ないもの、オーブンで激しく焼いたりしていないもの、キウイやアボガドいちじくなど強いものを使っていないお菓子にしてください。パンや焼いた粉の食べ過ぎは(時々楽しむ分にはいいんですよ)後で胃からしっぺ返しがきます。ごはんより一見食べやすいのはわかります。でも、後で辛いから、上に書いたように麦ものもパンではなく、雑穀やパスタ、すいとんなどシチューやスープで煮た形式にして。

長年薬品を摂取なさってきたことで、なかなか食が食べられないかもしれませんが、香りやプロセスだけでも「食べる」ことを取り戻していきましょう。嗅覚や様々な刺激が必要です。薬品を取りすぎてきた方に、葛湯はとてもおすすめです。梅醤葛もいいし、あなたほど弱っていたら、ときには果物ジュースを葛で練ってみましょう。とろみがでてから4分以上は練ります。お塩も数粒とかして。とても食べやすいです。さすがに一週間果物ジュース葛ばかりだと弱るから、ときには甘酒とレモン汁や、甘酒とフルーツでもつくったり、梅醤葛や、だしと醤油で葛練をつくって、いろいろな野菜を混ぜ込んでもいいでしょう。しょっぱい味葛(陽)甘い味葛(陰)ですね。(他の方、あれこれ食べる体力がある方は安易に果物の取りすぎにならないように。また、果物ジュースは良質のストレート100%を。時折ストレート100%とされている大量生産のミカンジュースなどにとてもよくないものも売られているのであまりに安いものは要注意です。)

わかめもとても助けになるはずです。

陰性さをとらないようにと思っておられるかもですが、あなたの胃腸は薬品などの影響もあり、とても縮こまって緊張して柔軟性をかいているはずです。だから、いい陰性さはいります。適度な陰陽をもった葛や、スープ類、甘みのある野菜類、梅干しなどはとても助けになるでしょう。

運動について

それから庭先にも出られないということですが、それでも、少しずつ運動しましょう。まずは、歩くこと、足を使うこと。
下半身を使わないと腸は強くなりません。もっと困るのは 身体を使わないと、頭ばっかり動いてしまうこと。身体と頭の陰陽バランスがとれなくなることです。身体を使わないと、頭ばかりが暴走し、そういうときの頭・脳はだいたいネガティブな考えにはまっていきます。そして、体を傷つけるなどの、身体への刺激になってしまいます。
身体を使わないことで内臓に血がたまり、代謝が悪くなったり、過食衝動もおきます。
まずは、少しずつ歩きましょう。竹ふみもいいですよ。最初はうちの中でもかまいませんが、慣れてきたら日を浴びて汗をかくことも、心の安定にとても役立ちます。クーラーやテレビ、アイフォンなど人工物はできるだけ避け、できる限り自然を見聞きするようにしてください。最初は庭を歩くだけでもいい、そのうち一日15分でも散歩できたら上等です。そのときに、「素敵だな」って思えるものを一日一つ見つけてきましょうか。お花でも空の美しさでもいい、誰かの素敵なファッションや笑顔でもかまいません。嬉しくなる素敵なものを、一日ひとつ、見つけに外にでかけましょう。(体が丈夫になってきたら、太極拳や合気道や、ヨガなどのただし、よい先生のいらっしゃる教室に通ってみましょう)運動靴などを履いて、ただし、冷え取りソックスみたいな靴下の重ねばきはしないでください。

そのときにくれぐれも運動しなきゃ、ってまた、自分を押さえつけないことです 押さえつけると楽しくないし、身体は応えてくれません。結果良くならない悪循環になるだけです。
歩くことが難しければ、まず、立ってみましょう。目線はどこに置いている癖がありますか? 下を向く癖があるなら、しっかりと前を、遠くに目の前のものを透視して、富士山が見えるくらいのつもりで(方向があえばね、なんでもいいです)しっかりと一点を見て立ってみてください。ほら、それだけでも、足の幅を広げたりしたくなりませんか?
自分が楽に立てる足と足の幅を見つけましょう。重心はどこにかかってますか?かかとなら、よくないですね?左右は均等にかかってますか?指の足でしっかりと大地をつかめますか? 足の裏のどこに体重をのせるか、ゆっくりと移動させていってください。たったこれだけのことでも、丁寧にやると5分かかります。足の裏への体重の載せ方が変わるとその上に載っている足首、ふくらはぎ、太もも、腰、お腹・・・頭まで位置が姿勢が変わってくるはずです。
現代人はかなりの人が、「立つ」ことすら本来の姿でできていません。目の使い方もだめです。だから、精神的にも「自立」できず苦しみます。

さて、丁寧に立ってみたら、一歩を踏み出しましょう。どっちの足から出す癖がありますか?いつもと違う足からも踏み出してみましょう。そのときに、いつもより大きく、かかとから着地するように踏み出しましょう。すると足の裏側が伸びるはずで、これだけで刺激になるはずです。足を地面から離すときは、思いっきり蹴ってみましょう。血が流れます。
そうやって、時には重心を低く低くさげて歩いてみたり(かなりの筋トレになります)思いっきり大股で足を伸ばして歩いてみたり・・・さあ、腕はどうしていますか?ふと立ち止まって、思いっきり腕を前後に振ってみてください。ただし、ゆっくりです。後ろにもおもっ切りゆっくり振り上げると背中の筋肉が使えるでしょう。腕をいっぱいに広げて深く深く息を内臓におろすのもいいです。それから思いっきり息を吐いて吐いて吐きだします。息を吐くことはとても良い排出になります。

そうやって、自分で自分の体を本当の意味で「使い」はじめていってください。
それから、足の指と指の間を、よくさくように、指を離しましょう。また、正座して、カミカミ体操(テキストにあります)もやりましょう。噛めば噛むほど、よくなりますが、食べ物が入っていなくても今はいいです。カムことは頭皮を刺激する効果もあるのですが、あなたは自分の手のひらも使って頭皮も優しくマッサージしてあげましょう。
かかとのマッサージ、少し中腰になって、膝を回したりゆらす・・・膝を柔らかくすることもとても大事です。足首もよく回しましょう。すべて内臓に深い関係があります。
歩けないというようなときは、布団の上で横になったまま、足を上にあげて自転車をこぐように動かしてみたり、膝をぐーっと自分のお腹に腕で引き寄せて、内側外側にゆっくり息をしながらまわしたり、横になったままでも壁を足裏で踏んだり、少しずつでも足の刺激を与えてください。足をあげて、ゆっくり左右に倒すのも内臓への刺激になります。

その他

それから、毎日日記をつけてみましょう。3年日記、5年日記がいいと思います。毎日の行動や思ったこと、食べたものなどを記録して、気持ちを落ち着けて、明日を思って、やすみます。寝るときにいろいろ浮かぶかもしれません。押さえつけずに、自分の体の声を、自分の体のお母さんになったつもりで、聞いてあげてください。目を閉じて瞑想しましょう。つらくなったらとにかく書き留めておきましょう。どうしようもないことは諦めてしまいましょう。それより未来に楽しいことが沢山まっているはずです。

あなたはいずれ、低血糖症の改善に取り組む必要があるタイプかもしれません。(膵液が分泌されていないタイプかもしれない)でも、今はまず、上記のことをやってください。少しずつ元気になったら、料理教室などにも参加してお友達ができるといいですね。でも、今はまず、1、お料理を少しでもやってみること、2歩くこと、3日記をかきできるなら瞑想すること、をおすすめします。

どんなことも、必ず終わりがきます。苦しいでしょうけれど、諦めずに、自分を大切にしてください。苦しんだあなただからこそ、当たり前に暮らせること、日々の喜びを深く大きく感じることができ、そして自分の才能を発揮なさると思います。お幸せを祈っています。

(文責 奥津典子)


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