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実践における家族とのバランスについて

マクロビオティック実践における家族とのバランスの取り方についてご相談があります。主人は、私自身がマクロビオティックをやることについては「自由だし基本的には菜食の方がいいのは解る」と言ってくれていてとてもありがたいのですが、子ども(2歳9ヶ月の女児)に関しては「マクロビオティックにさせるつもりはない、月に何回か楽しみとして肉や魚を食べさせたい」と言っており、娘自身も肉や魚が好きなようです(マクロビオティックの食事も好きです)。 実際、最近の主人は私の食事では物足りないのか、ほぼ毎日のようにから揚げなどを買ってきて、たくさんではないものの娘にもあげています。それを見てついつい「食べさせないで!」などと言ってしまう自分に自己嫌悪する日々です。主人の食事だけ別のものを用意しても、娘も見れば自分でわかる年齢になっておりますので、主人用に作ったものを欲しがってしまいます。 こういった事情から、最近は週末に肉や魚の料理を作ることが多くなっています。しかしマクロビオティックではない食事にした場合の娘への影響も心配ですし、主人の考えや食の欲求とどう折り合いをつけて行けばいいのか、悩んでいます。
女性30代東京都

【この回答は、2/17付けの「information」を読んでからご覧ください】

お気持ち、よくわかります・・・。
本当に家族とのバランスは悩みです。ひとつの家庭にダブルスタンダードがあるのはとても難しい。でも、素敵なご主人ですね!また、ご質問者の方もご主人にできるだけ譲歩なさって、お互いに思いやり合っていて素敵だなあ、と心から思います。今のまま、マクロビオティックは手段であって目的でない、ということを忘れず、ご家庭を第一に「マシにマシに」で進められてください。

以下は、少しおせっかいな面もあるかもしれませんが私の一意見と、講師としての技術論と半々でお伝えいたします。

ポイント1
落ち着いて繰り返しご夫婦で話し合われる時間を持ち続けてみてください。それも説得を目的にせず、お互いの意見を聞き合うこと、言い合うことを目的に。説得しようとすると、どうしてもパワーゲームになります。結論を出すより、お互いが考えていることをただ伝え合う、理解し合う、ということが一番大事です。そうしたら自然と、ぽこん、と赤ちゃんが生まれるように、その家庭ならではの答えがいつか産まれてきます。

ポイント2
逆説的なようですがご主人の言うとおり、肉や魚を食べさせるメリット、も考えましょう。大丈夫、だって死ぬわけではありません!みんな食べてるのですから!!!

例えば、肉や魚を食べ慣れていたり、あるいはマクロを実践していなければ、お子さんは「普通」の暮らしを楽しむことができます。それは、特に友達づきあいなどにおいて、とても「楽」です。もちろん「普通」の食ならではの悩みも出てきますよね。病院にしょっちゅう行く羽目になるとか、薬で治すことになるとか、性格やルックス、など色々。

でも。
マクロビオティックのお食事も入っておられるのでしたら、お嬢さんは「完全に現代食だけ」で育つよりずっとメリットがあるはずです。ただ、できるだけ中和は考えて、献立を工夫してみましょう。陰陽の勉強にすごくなります(お母さんのね、一生役立ちますよ)。

ポイント3
食に関して子どもたちと父親をあまりに隔てすぎると、そしてなんだか、子どもの取り合い?みたいになってしまうと(どっちの世界で生きるか、みたいな)、よくないと思います。お嬢さんとご主人(父親)の一体感はとても大事だと思います。夫婦が別の考えになるときはあるものですが、そうすると子どもが、どっちにも親和しよう、親和しよう、という方向にも働くものだと思います。だから是非、もしお嬢さんがお肉を召し上がっても、「パパと一緒でよかったね」っていう気持ちで暖かく安心して見守ってあげてください。大丈夫、マクロビオティックに10年後に出会うより、今少しでもいいものを食べているのだから。そして「マクロビオティック 対 一般社会」にならないように。表層は違うけれど一般社会もマクロビオティックも同じです。パパとあなたとママとみな同じ、という実感をもちましょう。

ポイント4
ご主人にも是非、買うなら白身魚(放射能汚染には気をつけて)や西京漬けなど「私も食べられるものがいいなあ~」とおねだりしてみてはいかがでしょう?肉をご主人が食べるときには大根おろしたっぷりのお味噌汁も一緒にとってもらったり。「肉」「魚」と一口に言ってもいろいろあります。その中でも「この方がストロングだね」「この方がマイルドだね」などと共通の理解をもつと、将来もとても役にたちます。いろいろ試してみる気分でぜひ!

ポイント5
一品でも二品でも、家族みんなが食べるものを。同じ食べ物が同じ感覚をもたらし、一体感、同じ反応を生んでいきます。そしてその「同じもの」がご飯や汁物であれば、影響が良い意味で強いです。

なお、時にはご主人と一緒に、思いっきりマクロビオティックを脱線することも、いいと思いますよ。女房をマクロにとられたわけじゃない、って感覚は大事だと思うのです。ただ、たくさんの動物性とたくさんの玄米が同時にまたは同じ日にお腹に入りすぎると、熱がこもりすぎてイライラすることもあるので、組み合わせに気をつけたり、大根おろし、りんごおろし、大葉、一夜漬けなど、冷やすもので中和して。アップルサイダーなどもよいですが、まあ、取り過ぎの悩みもでるけれど、そこはシーソー、陰陽の勉強ですね。困ったわ、ってご主人に説明してみましょう。どうしよう、こうなっちゃう・・・って。(妻は状況を説明し、結論を出すのは夫に任せるとうまくいくことが多くあります。)

また、動物性が多いお宅は、玄米は土鍋の方が良いかもしれません。圧力鍋で炊くと、たとえワンダーシェフ(レギュラー)のような低圧の圧力鍋で炊いたものすら、熱がこもることがあるかもしれません(肉食の人にとっては)。

ご主人には、週に何回かで良いので、玄米も少しは食べてもらえるといいですね。そうすると、だんだんお肉が減るでしょうから。

ポイント6
夫の好みを研究しましょう!これ、重要です!!!一生懸命作っても、夫の好みに沿っていないと、努力が報われません!夫を理解すること。それが一番大事です。マクロビオティック料理で好きなものも訊いてみましょう。「こってり油っこいマクロビオティック」だとしたって、いいと思います。時々、出汁に鰹節も使ってあげることも喜ばれます。昆布で出汁をとって昆布をとりだして煮詰めたあと、花がつおなどをわーっと入れてさっと濾すんです。そのおすましなどは、男性は大好きなはず。

例えばなぜか、女性はマクロビオティックの豆料理に挑戦したがるのです。ひよこ豆コロッケとか、小豆かぼちゃとか。でも、男性って豆が嫌いな人も多い。麺とか炒め物とか、彼が喜ぶ味を研究しましょう。盛り付けひとつとっても、女とは好みが違いますよね。スイーツもそう。女性はレーズンやオートミールとか、口が乾燥するものが好きだったりしますが、男性は受け付けなかったりします。

「悩み」、それ自体がマクロビオティックの勉強
このような悩みは、私たちにとって、実は一番大事なマクロビオティックの勉強でもあります。世界を、宇宙を、自分を知っていくことなのですから。同じことと違うことを見つけていく勉強。対象(他人の反応)にとらわれすぎない勉強。実践はまず、自分に集中しましょう。いきなり家族に押し付けないで。

そして、動揺しない。芯はしっかり陽性に、でも、外はリラックス、余裕をもって陰性に、の状態を自分でつくっていくのです。そのためのトレーニング。私たちがマクロビオティックを実践して、どんどんきれいに優しく輝くようになっていけたら、自然とそれが説得力になるし、また、強く生命力の高い気を放つようになったら、影響力が強まって、柔らかくても自然とこちらの意見が通りやすくなります。

また、私の体験ですが「夫にマクロビオティックをさせようとしなかった」(私は夫がマクロビオティックをやる日がくるとはまったく期待していなかった)ことが、主人の場合はすごく良かったそうです。強制されていたら絶対やらなかったと思う、と申しておりました。これについては、別のマクロビオティックカップルの男性も同じことをおっしゃっていました。

それで、私の変わっていく姿を見て「これは!」と思ったそうです。さらにそれだけではなく、マクロビオティックをやりたい私も、完全にはできないじゃないですか、特に最初の頃。たまには、食べるでしょう?時には「このケーキは大好きだから食ーべよ」などということも若い頃の私はよくやっていました。そうすると「なんで砂糖入ってるもの食べてんだよ!」と“アンチマクロ”のくせに主人が突っ込みを入れてきてびっくりするんですが(笑)…実は、それがまた主人に確信を持たせることにつながったみたいです。「ほんとだ、典子、普通のケーキやお菓子を食べると、顔も体型も崩れる!性格もヒステリックっぽく、ナーバスになる!!!」とか(苦笑)。

だから、私たち自身が完璧にできなくても、夫にとってはなるほど、という見本になるみたいです。ただ、ベースはがんばってマクロビオティックを実践していくと、やっぱり、動物性や砂糖がほとんど入らない女性というのは本当にきれいに、雰囲気が優しく女らしくなっていきますから(奥津典子は元が男らしいので…これでもマシになったのです!)、ご主人もますます奥様に魅かれると思います。(ただし、たとえ植物性でも、例えばベークしたものなどを食べ過ぎたりしていると、硬直化したり、ぎすぎすして美しくなくなったりします。噛まない大食いも、きれいにはなれません。基本はやっぱり大事。)

ある生徒さんは、「最近きれいすぎて、はっとすることがある」とご主人に言われるようになったそうです!!!

子どもについては、女の子は…いいえ男の子も、ですね、一度マクロビオティックを離れ、それからもう一度興味を持つ時が必ず来ます。蛇行や回り道が逆に近道なのかな、と思います。

最後に、マクロビオティックに関してご主人を頼る、というのも大事だと思います。「マクロビオティックってすごくマイノリティだから、社会と折り合いをつける時にあなたの力を貸してね」とか、「私が偏った考えにならないように見張っててね」とか。反対意見を言われても、まあ、ケンカは夫婦はときにはするものですが、でも、「そうか!そういう視点もあるわね、あなたってやっぱりすごいのね」と言ってみた方が良いかもしれません。子育てに関しては、遅かれ早かれ、マクロビオティックをやっていないとしても、夫婦の意見が食い違う時が必ず出てきます。男と女ですから。だから、マクロビオティックを一つのモデルケースにして、ご主人に「私にない視点を持っていて素敵」ということを伝えられたら、逆にあちらも耳を傾けてくれたりするものではないかな、と思います。

いろんなことがありますが、いつも私たちが自分自身の力を信じて、そして、起きていることは自分に対してのどういうメッセージで、そして、どういう意味があるんだろう、私はこれから何を学ぶべきなんだろう、という視点を忘れずに、毎日を思う存分楽しんでいきましょうね!

そのうち、ご主人もすごーくマクロ派になっちゃったりして、ああ、昔がなつかしい!なんて日もくるかもしれません!


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